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【スタジオジブリ最新作】『レッドタートル ある島の物語』映画備忘録

映画

レッドタートル ある島の物語

2016年公開のアニメーション映画。上映時間81分。一応スタジオジブリ最新作。監督はオランダのアニメーション作家マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット。所謂無声映画で、一部主人公が「フゥェーイ」とか「ハァァンッゥン」とか叫ぶシーンはあるが、台詞は一切ない。冒頭の主人公が波に呑まれるシーンは良く出来ていたが、その後砂浜を歩くシーンで、歩いているのに砂に足跡が全く付かないのが気になったが、こういう作風なんだと思って観る。構図は割とロングショットが多くダイナミック。背景がよく描き込まれていて美しい。蟹やウミガメの子供や鳥など、登場する生き物が可愛らしい。背景は写実的だが、登場する生き物は適度にデフォルメが効いていて見やすい。予告編を観た限りでは、もっとリアリスティックな作品だと思っていたが、割と空想的。断崖から滑り落ちて無傷だったり、蟹が主人公に懐いたり、赤亀がパカっと割れて髪の縮れた女が出てきたり、あほらし。全体的に効果音がリアル。音楽もいい。しつこいくらいロングショットが多い。ストーリーは単調で退屈だが、絵画を鑑賞するようにじっくり、ゆったり観ると美しく、味わいがある。出来るだけ大きい画面で、高画質で観ないと、この映画の醍醐味は味わえないかも知れない。

 

どこから来たのか
どこへ行くのか いのちは?

嵐の中、
荒れ狂う海に放りだされた男が
九死に一生を得て、
ある無人島にたどり着いた。
必死に島からの脱出を試みるが、
見えない力によって
何度も島に引き戻される。
絶望的な状況に置かれた男の前に、
ある日、
一人の女が現れた――。