読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

映画備忘録【夢と横道】

映画

横道世之介

2013年公開。原作は吉田修一。監督は沖田修一。上映時間160分と長くはあったが、平凡な中にも様々なドラマ有りで、最期まで飽きる事なく楽しく観れた。主人公、世之介役の高良健吾の演技が嫌味なく自然で好感を持てた。ヒロインを演じた吉高由里子も可憐で少し不思議な雰囲気の役柄にハマっていた。登場人物たちが皆あまりに純粋で善人過ぎるが、ヤクザ映画や戦争映画や年寄りの憐憫映画を観た後だったので、こういう爽やかでピュアな青春映画に癒された。映画は観るタイミング、観る時の精神状態によって感じ方が全然違ってくる。そういった条件も相まって、良かった。面白かった。

 吉田修一の同名小説を『キツツキと雨』の沖田修一監督が映画化。人の頼みを断れないお人好しな青年・横道世之介と彼を取り巻く人々の80年代の青春模様と、その後の人生を描いた青春ドラマ。

横道世之介 [DVD]

横道世之介 [DVD]

 

 

 

 

 1990年公開。黒澤明監督作品。監督自身が見た夢を元に製作された全8話からなるオムニバス作品。最初の「日照り雨」の虹の掛かった花畑の幻想的なラストシーンは圧巻の美しさ。二つ目の「桃畑」も甚だ神秘的で、音楽も脚本も構図も完璧。素晴らしかった。ゴッホの絵の世界に入る「鴉」も面白かった。「鬼哭」も角が痛んで苦しむ鬼達の姿がおどろおどろしくて凄味があった。印象的なシーンの連続で、観ていて飽きない。後半は鋭い文明批判。映画自体も文明の賜物だとは思うが、晩年になってもこの様なある種の緊張感と誠実さ、情熱と鋭い眼差しを持って映画を撮り続けた黒澤監督の姿勢には感心する。

黒澤明が、自分の見た夢をもとに撮りあげたオムニバス。「日照り雨」、「桃畑」、「雪あらし」、「トンネル」、「鴉」、「赤富士」、「鬼哭」、「水車のある村」の8話を収録。

夢 [DVD]

夢 [DVD]